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alone 21=変わったよ=

[339]  兼古 朝知  2010-03-30投稿


「わかりまし…た…。水鶴様…」

左手の鎌の血を振り払い、圭は水鶴の下へ戻る。

「み、つる…!!」

うつ伏せに倒れ込んでいる晶が、朦朧とする意識の中 水鶴の名を呼ぶ。

「そうしていればそのうち死ぬだろうな、晶」

水鶴は晶の近くに行き、死にかけた晶を見下ろしながら言う。

「なら何故とどめを刺さねぇ…!?」

「…尽きる命に興味など無い」

「…なぁ、水鶴」

「何だ?」

「どうして…人を殺せるようになったんだ…?」

「…さぁな。元からじゃないのか?」

「嘘だ…ろ?お前は優しくて…俺と笑ったりしてて…。お前…変わったよ…」

「黙れ!私は変わってなどいない!!」

声を荒げた水鶴は、晶の腕を掴み、晶の体を持ち上げる。

「い゛ッた…!!」

掴まれた腕と斬られた背に電流が走るかのような痛みを感じ、晶が苦しそうに呻いた。

(殺されんのか、俺…?)

だが そうではなかった。

「私がお前を皆神の陣地へ戻してやる」

「…は?」


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