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クリスタルクラッシュ3―?

[408]  いっと  2010-04-07投稿
「あ…こちらこそ、宜しく」
ザックは照れ笑いを浮かべながら、握手した。
「では、私とダリルはもう一方のダミス山を調査しに行くとしましょう。宜しいですね?」
「いいでしょう。四人共、調査は慎重に行って下さいね」
リリアは小さく頷いて、四人に注意を呼びかけた。
「了解!」
四人は大きく頷いた。
「あ…そうだ。エナンさん、これはどうしたらいいですかね?」
ザックは依頼書を取り出して、エナンに渡した。「依頼書ですか?」
「はい。今日で契約が済んだので一応サインしてもらったんですが…」
「賞金なんてもらわんでいいだろ」
ダリルはそう言って、エナンから依頼書をひったくろうとした。
「いや、これをもらっておかないと逆に怪しまれます」
エナンはダリルの手を軽やかにかわすと、ザックに返した。
「こいつを外に出すのは反対だぞ!」
ダリルは語気を強めて、ザックを指差した。
「誰も一人で外に出す、とは言っていませんよ」
「何?」
「私もついて行きます。彼が依頼を受けた賞金稼ぎ登録所にね」
エナンはそう言いながら、椅子から立ち上がった。
「善は急げです。すぐに行きましょう」
「え…すぐにですか?」
「初めての賞金をもらうのです。わくわくしながらつい、足取りも速くなる…これが自然でしょう?」
「あ、そうか!」
ザックは手を叩いて、急いで立ち上がった。
「それでは、行ってきます」
「あ、待って下さい!そ、それじゃ、行ってきます!」
二人は慌ただしく小屋から出て行った。
「…行っちまった…」
「…うん…」
三人は唖然としたまま、二人が出て行った小屋の出入り口をしばらく見つめていた。

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