携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> その他 >> いつもの場所で39

いつもの場所で39

[511]  YOSI  2010-04-07投稿
「本当にありがとうございます。時間を作ってもらって」
再度、恐縮するかすみに、義人は首を振った。
「全然、迷惑じゃないし、遠慮しないで。…俺は、堅苦しいの苦手だし、リラックスして、話してもらって、構わないよ」
それを聞いて、かすみは、話しを切り出した。
「私…カフェに、2人でいらした時に、話しを聞いてしまったんです。…お客様の会話は、聞いてはいけないと、わかってたんですけど…つい」
「そう…まあ、哲とたまたま、そんな話になってしまったんだけどね。」
「私…高校時代に、同じ経験があって…当時付き合ってた彼に、同じようなことをされてるんです…それ以来、恋愛らしい恋愛なんて、してこなかった。…だからってわけじゃないですけど…」
かすみは、しばらく沈黙した。
「どうしたの?」
「あっ、すいません。その…同じような経験をした人には、何度も会いましたけど、なぜだか、義人さんと哲彦さんには、きっとこれからも、長く付き合っていけるような気がしたんです」
「…本当に?俺達は、ただのおじさんだよ。特に俺はもてないし…。だからってわけじゃないけど、俺達が九州に旅行しようと思ったのは、広い意味でもっと多く出会いが出来たらなって思ったのが、きっかけなんだ。もっと、こう…楽しくとゆうか、肩肘張ることのない仲間を増やせたら…と思ったんだ」
かすみは、義人の本音が聞けて、安心した。
「私もですよ。義人さんの思ってること、聞けて嬉しいですよ」
「なら、思い切って聞くけど、かすみさんにとって、俺は素敵な出会いをした1人なのかな?」
「はい!もちろんです」
義人の質問に、かすみは、笑顔で答えた。
(優しい笑顔だな…。哲が気になるのもうなずける。この出会いは、大切にしていかなきゃな)
「あの…これから先…」
「え?」
少し、言いにくそうにしていた、かすみだが、思い切って質問した。
「あの、これから先、この出会いは、これ以上素晴らしい形になると思いますか?」
(いけない!こんなこと言いたいんじゃないのに…)
かすみの表情を見て、義人は、察した
「もちろん!俺は、もっとこれ以上に発展することを願ってるよ。」
「良かった…」
このあと、2人は、2時間ほど話をして別れた

感想

感想はありません。

「 YOSI 」の携帯小説

その他の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス