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この星の傍らで

[444]  となりのトトりん  2010-04-23投稿
遠くに響くあの音に
耳手を添えて瞼を閉じる


千里の岩に
舞い降りる鳥

そっと撫でる羽先が削る音に
私は晴れた永遠を感じ続けるでしょう

誰のモノでもなく
それは私だけのモノですから
それを愛しく心に響かせるのです

まるで
硝子細工の鈴が鳴るように
静かに
静かに
遠くで響かせるのです


久遠の闇と
星の瞬きと琴となる静寂に

私は
溶けて
溶けて
溶けて

誰も居ない空間で
貴女を待ち続けるのです


時を連ねて
ただ貴女を想い
貴女だけを想い

いつか貴女と
手を繋げることを信じて
私は待ち続けるのでしょう

耳にあてた手が冷え
上げていられなくなっても
私の容姿が醜く歳老いても
百年も
千年も
久遠に響く音に
ただ聞き惚れながら
貴女を待ち続けるのです


時を連ねて
ただ貴女を想い
貴女だけを想い

いつか貴女と結ばるることを信じて


久遠の闇と
星の瞬きと
琴となる静寂に

私は
溶けて
溶けて
溶けて

私は
溶けて
溶けて
溶けて

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