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恋、おおき一年間6

[696]  烏稼啄  2010-04-30投稿
二人は驚いた。

だが、嫌ではなかった。二人とも。

「行くか?」

と兄、アイトが

「別にいいけど」

三人はファミレスへと向かい歩いてると真名が急に
「そういえば、名前言ってなかったよね…… 近藤真名よ」

「あっ 川澄悠佳です」

「川澄君とは、クラスが同じなの」

「そうなんですか…」

(やっぱりクラスメイトか)

と悠佳。

「さきに断っておくけど、川澄君を何とも思っていないから」

(そう、きっぱり言われると、むなしいものだな)
すると、悠佳は真名の耳元で呟いた。

「大丈夫 あなたから川澄君をとったりしないから」
悠佳は兄、アイトに聞こえないように小声で

「別に、とっていいですよ… 私は兄は好きですが兄としてですから」

悠佳は、ちょっとクスッと笑いながら

「そう、なら川澄君をとろうかな」

兄、アイトに聞こえたのか

「呼んだ?」

「い〜や」

「ならいいけど」

(近藤って人、どこまで本気なんだろ?)

そうこうしている内にファミレスが見えてきた。

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