携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ミステリ >> GO AWAY#33

GO AWAY#33

[416]  速見  2010-05-01投稿
第七話 人質

「鏡京都がこの廃屋にいるぞ!!」

杉本は自分で考えるより早く叫んでいた。一応秀才で設定が通っている杉本は無意識のうちに叫んでしまったことにすぐに後悔してしまった。ここで叫んでしまったら廃墟ビルに潜伏している雪野達にばれて逃げられてしまう。と、思ったが

「なに!?本当か?お手柄だ!!」

先輩の百木は杉本の肩を叩いて杉本が指した廃墟ビルへ走って行った。杉本も慌てて百木の後を追って行った。自分が危惧していたことを走りながら百木に話すと

「安心しろ!ここらのビルの出入り口は全て警官が五人組体制で見張っている。脱出しようとすれば高校生の男女二人くらいすぐに捕まえられるさ」

と、説明してくれた。確かに五人組体制ならば捕まえられるだろう。しかし、杉本はその情報を聞いたときに一つの疑問が浮かんだ。
【じゃあどうやって彼女らは廃墟ビルに気づかれずに侵入できたのだろうか?】

その疑問が浮かんだが、今は廃墟ビルの入口に向かうのが先決だった。

杉本が入口に着くとちょうど警官が数人一階に突入することだった。杉本は拳銃を持っているかも知れない相手に不用心と思って止めようとしたがすでに遅くドアを警官はドアを開けてしまった。その場にいた皆が身構えるが雪野たちは一階にはいなかった。窓から逃げたのか?と、思って窓を見るがすべての窓は警官が閉鎖していた。誰も出てきてないようだ。杉本が京都を見た時、京都たちは四階にいた。杉本が入口に向かうまでの時間は十秒弱……一階に降りるのは難しい。たぶんまだ上の階にいるのだろう。杉本がここだけではなく周辺のビルにつたって逃げる可能性もあるといって両隣のビルも一階を完全に封鎖した。さらに杉本がちょうど指示したときに二階で足音が二人分聞こえた。まだ上にいる証拠だ。絶対に捕まえられると確信した杉本は二階への階段を見つけ慎重に数人の警官を連れて登って行った


この廃墟は全体的に暗く階段はせまく必然的に一列に並んで登って行った。二階へ入る扉の前に着くと先頭をきっていた地元警察が手話で杉本に突入しますか?と聞いてきた。杉本は近くに気配がないのを確認させると突入命令の指示を出した。先頭の人がゆっくりとドアノブに手を伸ばす。相手は高校生の男女といえど銃を持っている。その場に言葉に表せない緊張が走る!!

感想

感想はありません。

「 速見 」の携帯小説

ミステリの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス