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恋、おおき一年間8

[799]  烏稼啄  2010-05-04投稿
アイトは優しい。それは妹だけではない。学校でもだ。

そのせいか、女子からは人気がある。だがアイト自身からは歩みよらない。

真名も、その優しさがある故にアイトに近付いたのだ。

アイトが二年生になって間もない頃の5月のある日の放課後のこと。

「ちょっといいかしら?」

正門で、近藤真名が立っていた。

「俺か?」

「ええ ちょっと話しがあるの…」

(なんだなんだ 俺、何かしたか? ってか誰だ?)

「わかった… で、話しって何だ?」

それを見ていた同級生らが驚いた。当然だ。 近藤真名は二年生で可愛いと有名なのだから。

だがアイトは知りもしない。そういう事には興味がない故に。

「ここでは、ちょっと… 」

「なら、どこにする?」

「え〜っと その…私の家で…」

「あー うん いいよ 行こうか」

そういうと二人は彼女の家に向かった。

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