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守り屋2〜学園と武器〜

[1199]  ギン  2010-05-05投稿
私はその男の子に全てを話した。ストーカーに追われていること、警察は何もしてくれなかったこと。

「そうですか。わかりました。それでは依頼はあなたの警備もしくはその男の『処理』でよろしいですか?」

「はい。よろしくお願いします。」

「では昼は個人的な用事があるため、明日の夕方からの警護になってしまいますがよろしいですか?」

「はい。よろしくお願いします。」

私は信じた。もう頼れるのは他にない。彼しかいないのだ。



しかしこれが現実。私はいま殺されかけていた。誰ともわからない男に。神様などいない。誰も私を助けてはくれない。

「助けてーーー!!」

私は叫んだ。喉が壊れるくらい大きな声で。

ドコッ

「えっ?」

私は驚いた。いきなり目の前にいた男が鈍い音をたてて吹っ飛んだ。

「大丈夫ですか?」

目の前には何処にでもいそうな制服を着た少年がそこに立っていた。

「あなたを助けに来ました。守り屋の神無月七海と言います。以後お見知り置きを。」

七海という少年は丁寧に挨拶した。

「なんなんだいきなりよー。」

男は立ち上がり、こちらに攻撃をしようとした。

「てめーよくもやりやがったな!?」

「さすが元自衛官。こんな攻撃じゃあ揺るがないか・・・。」

七海くんが構えた。

「来いよ。」

「このヤロー、殺してやるよ!」

男はナイフを向けてこちらに突っ込んできた。

「うおおお!」

しかし七海はその攻撃を軽い跳躍でかわした。

「死ね!!!」

男はまた突撃してきた。

「仕方ないな。」

七海は男の攻撃を避けると脇腹に拳をいれる。

「ぐふっ」

「もういっちょ。」

男の鳩尾に肘がはいる。

「がはっ!」

男は二発の攻撃をくらい、倒れた。

「ふー。この男はこちらで『処理』します。あとのことは気にしないでください。」

そういうと彼は男をしょいはじめた。

「では報酬は口座に振り込んでおいてください。それでは。」

少年は去っていった。

守り屋。報酬を貰えばどんなものでも守り抜く仕事。神無月家七代目当主 神無月七海はその守り屋をしている。

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