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アオイ、そら。12

[632]  沖田 穂波  2010-05-05投稿

4-1 行動

その日の帰り道,
私は多哀を校門で待ち伏せした。
早速奴とお近づきになろうと言うわけだ。

夕暮れの,心地よい風の中に微かな夏の訪れを感じられる。

その中に,相変わらず1人で奴は校舎から出て来た。

『ぐ,偶然!!多哀じゃん!』

待ち伏せしてたなんて言えないので,取りあず偶然を装った。
我ながら,なんて臭い演技‥。

多哀は,

― またお前か。

と言う冷たい視線を私に浴びせながら無言で歩き続ける。

『待てよ!ここで会ったのも何かの縁だしさぁ,どっか遊びに行こうよ!色々あんたの事も知りたいし。』

こうも無視されたら,
いつまでも仲良くなる事が出来ない。

呪いだって,
解くにはやっぱりチームワークってモノが必要なのではないだろうか。

しかし,
相変わらず奴は無反応。

らちがあかないので,
私は強行手段に出た。


〇〇続く〇〇

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