アオイ、そら。12
4-1 行動
その日の帰り道,
私は多哀を校門で待ち伏せした。
早速奴とお近づきになろうと言うわけだ。
夕暮れの,心地よい風の中に微かな夏の訪れを感じられる。
その中に,相変わらず1人で奴は校舎から出て来た。
『ぐ,偶然!!多哀じゃん!』
待ち伏せしてたなんて言えないので,取りあず偶然を装った。
我ながら,なんて臭い演技‥。
多哀は,
― またお前か。
と言う冷たい視線を私に浴びせながら無言で歩き続ける。
『待てよ!ここで会ったのも何かの縁だしさぁ,どっか遊びに行こうよ!色々あんたの事も知りたいし。』
こうも無視されたら,
いつまでも仲良くなる事が出来ない。
呪いだって,
解くにはやっぱりチームワークってモノが必要なのではないだろうか。
しかし,
相変わらず奴は無反応。
らちがあかないので,
私は強行手段に出た。
〇〇続く〇〇
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