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「かけがえのない青春のひとコマ」最終章

[540]  三太郎  2010-05-08投稿
準々決勝に勝ち
気が緩んだわけではないが準決勝は惨敗だった

まだまだ力の差が
チームとして歴然だった

僕が準決勝と
三位決定戦で当たった
相手は

その年の全日本個人三位と次年度の三位の選手だった


この二選手と
一勝一負で
二試合とも名勝負を
演じれたので
全日本個人でも
勝ち残れる自信がついた

しかしこの二選手との
死闘で右手はボロボロになった


恵子は
呆れ果てて言った


ついていけへんわ…

みんな大学四年生で
就職活動始めてるのに
折れた手で殴り合う神経が判らないよ…


僕は出来るだけ
穏やかに伝えた


俺は将来とかやなく
今熱くなるものに
全力を尽くすだけや!

目の前のものに
熱くなれんヤツは
将来も熱くはなれんよ!

…別れよっか



我が人生
最初で最後の純愛は
幕を閉じた…



後輩達は
気を遣い話し掛けてくる

飲みに行きたいのは
わかりますが
先輩(僕)は
大会委員長やから
今日は遅くまで大変だから手伝いますよ〜


僕は留美に電話した

今日は後輩と
家で飲むから酒準備しといて!


ーあとがきに続くー

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