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俺の意志はどこにある?

[626]  ウォン  2010-05-19投稿
皆様ご機嫌麗しく思われます。

冒頭で挨拶を交わすのは”俺”バイ・ヤン・キンポウゲ。16歳。

普段は”ヤン”で通ってる。これでも俺、王子様なのね。


俺の産まれた国”キンポウゲキングダム”は豊富な資源に恵まれた大地肥沃な土地柄で、国での自給自足力もほぼ100パーセントだし、失業者なんてものもいない、むしろ輸出の多い国で外貨は沢山入るから国民からとる税もほんの少しですんでしまう。なんともありがたい国なのさ。


さて、そんな恵まれた国に王子として産まれた俺はなんとも恵まれていることか、と、羨む声が聞こえてきそうだ。実際そうなんだが・・・

でも、そんな俺にも・・・悩みぐらいあるんだぜ?


キンポウゲキングダムは世襲で王位をつぐことになる。俺ってば一応”第一王子”だから次の王様になるのはほぼ確定。
よく、王子同志の争いだとか、毒を盛られて暗殺だとか、そんな後ろ暗い話があるんだろ?なんて囁かれるが・・・むしろ、ない。本当にない。兄弟は確かに何人かいるが、恵まれた土地に生まれると心も恵まれた奴が多いみたい。誰も俺を陥れようとはしないよ。うん。

えっ?じゃー何が悩みかって?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それは・・・・・・・




俺には”花嫁候補”と呼ばれる娘が・・・・今現在少なくとも・・・・20人はいるって事・・・・。


あっ、今確実にひいたよね?いや!絶対ひいた!

馬鹿げてる!とか、羨ましい悩みだ!とか、そんなんは無しねっ!

だって、考えてもみろよ!知りもしない女が皆俺の嫁になりたい!といっているんだが、そんなかの誰一人俺の事をみてはいないんだぜっ!

みてるのは”俺”の後ろにある絶対的な財産と国会権力だけ・・・誰も・・・俺自身をみてはくれないんだ・・・・

だって、俺は・・・俺自身は・・・・身長170センチに体重95キロという・・・巨漢なんだから。

顔?顔は肉に埋もれたつぶらな瞳は、分厚いレンズの眼鏡に覆われていて、鼻はどんぐりみたいで、口は・・・まぁ唯一のチャームポイントかな?リップもなしにキラメクちょい薄めの唇はそこだけみたら”女性”のようだと言われる。

ても、唇だけじゃね・・・
そんな俺だから、俺と結婚したいなんて女がいるなんて思えないんだ・・・・

けど、今日もやってくるあの時間・・・俺を取り合う女達の激しいバトルが・・・・。


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