ほっぺキングダム 39 〜新章突入?みーくんに家族なんてない…。笑顔が消えていくみーくんの真実〜
辺りは夜なので、真っ暗。小林くんちの庭に出た。
「まだ寒いね…」
おかたくは手袋をはめた。「とりあえず、これからどうする?」
有馬が言った。「これからどうする?」は、グダグダな旅によく用いられるヤツだ。みんな覚えておこう!「とりあえず、家来てよ。」
みーくんは2人を家へ誘った。
「でも…親とかいるんじゃ…。」
おかたくの心配はすぐに打ち消された。
「親は今日は一日出かけてる。」
「ラッキー!じゃ、行こうぜ?」
有馬はみーくんちに向かって走りだした。
「うおおおお!」
「バカはほっといて、おかたく。行くよ?」
「そっちは道違うのに…」「あと、鍵持ってるの…僕だから?」
やっぱり…有馬は…
まっ、いいか。けなしているとかわいそうだよね。
「何だよ…。道違ったのかよ…。」
どうやってみーくんちに辿り着いたのかは分からないが、2人が来た時には有馬がいた。
「あと鍵。もっていないくせに。」
みーくんは鍵を開け、
「ど…。」
うぞ。と言おうとした瞬間、足を止めた。そして扉を閉めた。
「どうしたの?入んないの?」
おかたくは疑問に思う。
「いや…。」
みーくんは複雑な顔になる。
扉を開けて浮かんできた光景…。
「まっ。いいや。どうぞ。驚くと思うけど…」
「何驚くって。サプライズ?」
おかたくはそういう気になる話にすぐ乗ってくる。
「まあいいぜ。入ろう!」
そこには、生ごみ、物が散乱していた。引き出しも開けっ放し。
「いつも…いつもはこんなんじゃないんだけど。」
みーくんは、散乱した物を片付け始めた。
2人は衝撃が大きすぎて、立ち尽くしている。
「ごめん…。すぐ片付けられるから…」
「そんな量じゃないよ!俺も手伝う!」
有馬、おかたくも手伝い始めた。みーくんの顔から自然と笑顔が消えていた。
独り言で、みーくんが
「まただ…」
と呟いていたのを、有馬が聞いていた。
(みーくん…)
有馬は涙が出そうになった。
その時、玄関のドアが凄い勢いで開かれた。
「おい!金くれよ?」
男の声。おかたくは小さい声で、
「お父さん?」
みーくんは、
「もう違う…。」
独り言のような、それに答えているような、曖昧な返事だ。
お父さん(元)は、ずかずかと上がっていく。
「おい?くそガキ?いるんだろ?金くれよ?」
みーくんに、家族なんて、存在しなかった…?
「まだ寒いね…」
おかたくは手袋をはめた。「とりあえず、これからどうする?」
有馬が言った。「これからどうする?」は、グダグダな旅によく用いられるヤツだ。みんな覚えておこう!「とりあえず、家来てよ。」
みーくんは2人を家へ誘った。
「でも…親とかいるんじゃ…。」
おかたくの心配はすぐに打ち消された。
「親は今日は一日出かけてる。」
「ラッキー!じゃ、行こうぜ?」
有馬はみーくんちに向かって走りだした。
「うおおおお!」
「バカはほっといて、おかたく。行くよ?」
「そっちは道違うのに…」「あと、鍵持ってるの…僕だから?」
やっぱり…有馬は…
まっ、いいか。けなしているとかわいそうだよね。
「何だよ…。道違ったのかよ…。」
どうやってみーくんちに辿り着いたのかは分からないが、2人が来た時には有馬がいた。
「あと鍵。もっていないくせに。」
みーくんは鍵を開け、
「ど…。」
うぞ。と言おうとした瞬間、足を止めた。そして扉を閉めた。
「どうしたの?入んないの?」
おかたくは疑問に思う。
「いや…。」
みーくんは複雑な顔になる。
扉を開けて浮かんできた光景…。
「まっ。いいや。どうぞ。驚くと思うけど…」
「何驚くって。サプライズ?」
おかたくはそういう気になる話にすぐ乗ってくる。
「まあいいぜ。入ろう!」
そこには、生ごみ、物が散乱していた。引き出しも開けっ放し。
「いつも…いつもはこんなんじゃないんだけど。」
みーくんは、散乱した物を片付け始めた。
2人は衝撃が大きすぎて、立ち尽くしている。
「ごめん…。すぐ片付けられるから…」
「そんな量じゃないよ!俺も手伝う!」
有馬、おかたくも手伝い始めた。みーくんの顔から自然と笑顔が消えていた。
独り言で、みーくんが
「まただ…」
と呟いていたのを、有馬が聞いていた。
(みーくん…)
有馬は涙が出そうになった。
その時、玄関のドアが凄い勢いで開かれた。
「おい!金くれよ?」
男の声。おかたくは小さい声で、
「お父さん?」
みーくんは、
「もう違う…。」
独り言のような、それに答えているような、曖昧な返事だ。
お父さん(元)は、ずかずかと上がっていく。
「おい?くそガキ?いるんだろ?金くれよ?」
みーくんに、家族なんて、存在しなかった…?
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