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俺の意志はどこにある?2

[535]  ウォン  2010-05-21投稿
風が吹き渡る広い中庭・・・今はスミレが咲き、庭を彩る。

こんにちは”俺”ヤンです。

俺は今中庭に面したバルコニーに、椅子と大理石で出来たテーブルを置き優雅にアフタヌーンティーなんてたのしんでる。

でも、それだけじゃないんだ、バルコニーを見下ろすと中庭・・・そしてその中心部には二人の女の子が向かい合っている。


そう、俺の花嫁候補だ。

今日の対戦は?なんて俺はバルコニーから身を乗り出し女の子達をみつめる。


明るい栗毛の髪を後ろに束ね、眉もくっきりと凛々しい顔をしているのは、隣国”チェリー・ブロッサム”からきた女の子。気の強そうな顔は嫌いではな・・・いね、うん。
っとー、いけないいけない(汗)やっぱり女の子に興味あるんじゃん!とか言われちゃうとこだった!


でも、正直・・・女の子が嫌いなわけはない。俺だって健全な男子ですから。

そんなことはいいや、彼女のプロフィールに目を落とす。

ラン・ダ・バル。17歳。看護士見習い。親は母親のみ。苦労させてきた母親に楽をさせたい。

・・・・か。普通に就職しろよ・・・・

とか、ぼやいちゃう。だって、そんな理由で一緒にされそうになる俺は何?

金づる・・・・

ハァ・・・・溜息もでるっての。


対する女の子は・・・


金髪をベリーショートにした身の引き締まった女の子。

プロフィールわ・・・と


テイ・ダイドー。16歳。学生。学校では空手をやっている。有段者のようだ。両親は健在。傾きだした空手道場を建て直したい・・・・


あっ、そう。いーんじゃない?うん。

で、俺なわけ?

いいよ、いいよ、好きにしてよ。

俺の落胆なんて関係ない、執事が横から口をだす。

「ヤン様。お時間です。よろしければ花嫁候補達に一言」

俺に一礼して先を促す、俺は仕方なしに立ち上がりバルコニーから下、二人の女の子に声をかける。

「可もなく、不可もなく。怪我をしないように頑張られたし」

棒読みのような俺の台詞に女の子等は答える

「有り難きお言葉!」
「御身の側に参るため!」

はいはい、頑張ってちょうだい。

リンゴーン、リンゴーン・・・始まりの鐘がなった。

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