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ほっぺキングダム 41 〜心からのありがとうを最高の友達に?〜

[332]  るー6  2010-05-21投稿
みーくんはその場にコテンと倒れた。
「お腹すいた…。」
「みーくん…!俺何か買ってくる?」
有馬は家を飛び出した。
おかたくとみーくんの2人だけになった。
「とりあえず、僕片付けてるね?」
みーくんは、ゆっくり頷いた。そして微かな声で「ありがとう。」と言った。
それにおかたくは気づいていた。
気づいてたから「片付けよう」というやる気が湧いてきた。
「どういたしまして?」

しばらくして、
「ただいま!」
まるで自分の家のようにズカズカと上がり込んできた有馬。まあ、緊急事態だ。しょうがない。
「みーくん?買ってきた?」
有馬は袋からパンを取り出すと、みーくんの口にぶち込んだ。
「金は心配すんな?」
ハァー。ハァー。部屋の中に、有馬の激しい息遣いが響く。
「ハァー。疲れた。」
有馬もその場に寝転んだ。ま、寝転ぶスペースはないに等しいが。その時、みーくんの目から涙が出た。
嬉しかった??
友達っていいなって、感じられた。
「なんか…いつも有馬に助けてもらってばっかで…」有馬は首を横に振った。
「俺も…助けられているから大丈夫?」
「僕もだよみーくん。みーくんに助けられたことなんか、たくさんあるよ。ただ、それを、みーくんが気づいていないだけ。」
パンを握る手が小刻みに震えた。
嬉しさのあまり、それと…似ている表現だけど、喜びのあまり。
「とりあえず、今日はもう帰るな?早くしないと怒られるから?」
有馬は少し名残惜しそうにみーくんちを出た。
「バイバイ。」
おかたくも、
「これ以上、みーくんちにいても迷惑になるだけだから…行くね。」
と言って帰る準備をした。「うん。分かった。」
なぜだか分からないが、おかたくの体が震えていた。「寒い?もう少しここで温まる?」
みーくんはおかたくに言ったが、その震えではなかった。
おかたくは、ぐるりとみーくんの方を向いて、
「…みーくんだから言うけど…。」
「何?」
「僕の親はもう…親じゃない。」
「…どういうこと?」
おかたくも、みーくん同様暗い現実だった…。
「僕は…毎日虐待を受け」

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