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ほっぺキングダム 44 〜有馬の決断。2人を守る。コレ読めば、キャラクター人気投票の有馬に入れる人、増えるかも?〜

[380]  るー6  2010-05-23投稿
「みーくん…助けて?」
おかたくはかなり泣いていた。
「また…虐待されたのか?」
有馬は心配そうに尋ねた。「うん。もう耐えられない。」
「そんな…。」
有馬も、幼なじみの困っている姿は、ほっとく事は出来なかった。
「僕も、みーくんと同じ闇の部分があるね。しかも同じ家族の分野で。」
「そうだね…一緒だね…」互いが互いの傷を舐め合うようだった。
それを見て有馬は、
「俺が守ってやる。」
有馬の決心が強い…と初めて思えた一言。
「俺んち来い。狭いけど、その方が2人とも安心だろ。」
おかたくとみーくんは不安そうだ。
「でも…」
きっと、迷惑だから…とか言って、俺んち来ない展開になりそうだな…。
そう思った有馬は、
「俺…2人がいないと寂しい?」
寂しさでなんとか2人を家に来させることに成功。
だが、試練はまだ、続くのだった。

「ごめん。遅くなって。」有馬が言うと、有馬の母親が出てきた。2人は頭を下げた。
「泊まらせてもいいかな?」
(えっ…泊まる…?)
2人は顔を見合わせた。
「どうぞ。ぜひこのバカ有馬に勉強教えてくださいな。」
「あ…はぁ…。」
返答不能。
「うるせぇくそババァ?」有馬は2階の部屋へと案内した。
「まぁ、適当にくつろいで。」
「……。」
精神的に参っているのか、2人からの返答はなかった。
「俺…ちょっと風呂入ってくる。」
おかたくとみーくんは下を向いたまま。有馬は後ろめたい気持ちで風呂へと向かった。
(俺…こんな時、どうしたらいいんだろう。)
有馬は考えていた。友達を守らないといけない。でも…どうやって…。
「大丈夫?この有馬さまがついてるぜ!…違うなあ?」
「俺がいればもう安心!…なんか古くさ?」
「俺は2人の味方だから。あっ、これならイケる?」有馬は有馬なりに考えた。人より何倍も友達想いな有馬。いい人だ。

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