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美帆

[506]  美帆  2010-05-25投稿
「…」
あ…れ?

その時、体がふわりと浮いて誰かに抱え込まれたのか…

私は保健室のベッドの上に…瞬間移動。
朝の出来事がフラッシュバックの様に蘇る。

私は目をゆっくりと開ける。

祐…ちゃん?

「あ……??
す…すみませ…んでした。…ありがとうございます」
祐ちゃんじゃなかった。

私はぐったりとした体を起こして、目の前の人に慌ててお礼を言った。

「いいえ。大丈夫かよ?具合い…超悪そうだけど?」
私を見下ろすように見つめる視線。
背が高くて、目はスッとした一重。
見るからに大人びている。
一年じゃない。
「だ…大丈夫です。ありがとうございます」
私はどうしていいか分からず、不安げに彼を見つめる。

「いいよ…ってか、お前キレイになったな。」
私の事を知ってるのか彼はそう言った。
「雨音だろ?」

「…はぃ。一年の雨音美帆です。けど
何で…何で…
私の事知ってるんですか?」
私はボーっと彼を見つめた。

「別にいいじゃん…ってかこんな時にあれだけどさ。。
お前彼氏いんの?」
「え…??いないですけど…」
「けど…何?
いねーんだったらさ、今日からお前…俺の彼女な。
これ、俺の携帯番号。じゃあな。」

彼は紙に電話番号をサラっと書き留め、私に手渡した。

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