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いつもの場所で48

[436]  YOSI  2010-06-02投稿
「お待たせ!元気だった?」
麻由は、いつものテンションで、待ち合わせ場所に現れた
「もちろん。こっちに来るまでは、規則正しい生活をしてたよ〜」
「本当に?浮気とかしてない?」
「浮気?だって、まだそんな関係じゃないだろ?」
「え〜。私は少なくとも、哲さんのこと彼氏くらいに思ってるよ」
麻由の口から、その言葉を聞いて、哲彦は戸惑った。
営業的に言っているのか、それとも本心なのか…
「それ、俺を1人の男として、言ってくれてるの?」
「そうだよ。じゃなかったら、プライベートで、哲さんに東京まで会いに行かないよ〜」
「そうか…。ありがたいよ」
「ねぇ。今回は、友達と来てるんでしょ?確かいつも来る人と」
「そうだよ。ほとんど別行動だけどね。まあ、明日は、半日以上そいつらと一緒だけどね」
「何時くらいから、時間開けれる?」
「わからないよ。夜遅くになるかもしれないし…」
「部屋は、別なんだよね?」
「そうだけど」
「それでも構わないから、部屋に遊びに行っていい?」
麻由は、お店以外でも、哲彦との時間を作りたかった。
義人の言った通り、麻由は、哲彦の思っている以上に感情を込めていた。
「良くないよ。いくらプライベートとはいえ、男の部屋なんだし。」
「哲さんだったら構わないもん。それに眠ったかったら、隣で一緒に寝るよ」
「一緒にって…。気になって、逆に起きてるよ」
「ねぇ、迷惑?」
「迷惑じゃないよ。ただ、ホテルとはいえ、夜遅く来たら、電車とかもないじゃん」
「いいよ。泊まっていくから。」
「泊まるって…。」
麻由の迫力に哲彦は押されていた。
「あのね…遠くから来てもらって、お店で、お金使ってもらって、優しい哲さんに、私が出来る恩返しって、こんなことくらいしかないな〜って…ごめんなさい。私なりに、哲さんに対する思いってゆうか…」
ここまで聞くと、哲彦は受け入れざるを得ないと思った。
「わかったよ。遊びにきてもいいけど、お話するだけだよ。それで良かったら、何時間でも付き合うよ」
「うん。ありがとう
じゃあ行こう」

哲彦は、複雑な思いを胸に、麻由とのデートを開始した

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