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ほっぺキングダム 58 〜「トラップ」の真実…みーくん、最悪のチョイス。その敵は、かつての友達〜

[350]  るー6  2010-06-14投稿
地獄の扉…2番。
細長い廊下の先に、見えた1人の敵。
薄暗くて良く見えなかった。
みーくんは、ゆっくり進んでいく。すると、敵の姿がだんだん見えてきた。
「ようこそ。地獄の扉へ。」
「坂入くん…。」
「これ、あなたを地獄の扉に入らせるトラップだったから、結局どれを選んでも、地獄だったんだよ。」
「どうして…。」
「君だけが、ほっぺ戦士じゃないから。」
坂入くんは淡々と話すだけだった。
「すぐ倒せる…ってこと?」
みーくんは後退りする。
「そう。それでほっぺ戦士じゃないもの同士、ここにいるわけだ。」
坂入くんは、みーくんの首を掴む。
「おまえ…よくも平気で空さまのほっぺを触ってたな…。」
「いや…坂入くん…。」
「何だよ!」
坂入くんはみーくんを突き飛ばした。
「訳なんてねぇんだろ?」「今は、坂入くんが元の坂入くんに戻ってほしい…僕の気持ちはそれだけ。」
みーくんは、純粋に願いをぶつけた。
「今更遅いよ…。戻れなんて。」
坂入くんは鬼のような形相でみーくんを睨み付けた。「坂入くんは、僕のこと…そして有馬、おかたく、しのたく…全て見捨てようとしてるの?」
坂入くんは大きく頷いていた。
「お願いだから戻ってよ…。」
「見捨てられたお前らも…所詮そういう人間だったっていう事だよ。」
「違う!断じて!」
みーくんの説得が始まった。
「有馬だって、おかたくだって、坂入くんの事すごい信頼しているんだよ。」
坂入くんは、顔色1つ変えない。鬼の形相のまま。
「約束もしてくれた…。坂入くんを殺さないって…」坂入くんが、少しずつ元に戻り始めた。
しかし、まだ善と悪が不安定なのでもがき苦しんでいる。
「分かるよね?坂入くんこの2人の思いがどれくらいか。」
「…。」
「坂入くんが敵になっても、殺さないって約束したんだよ。」
坂入くんはまだ、苦しみながらも、みーくんに扉の鍵を渡した。
「これで進め…。」
「坂入くん…。」
みーくんに笑顔が戻った。でも…。1つ気に掛かることがあった。
「坂入くんも行こうよ…」坂入くんは、首を横に振った。そして、
「早く…?先へ…!」
みーくんは、震える手で、鍵をあけ、先へと進んだ。

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