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『クライアナノナカ』 の真相 〜4〜

[426]  ヤルンヴィドの番犬  2010-06-18投稿
二人目。

名前:セキヤ テツ
年齢:25歳 (男性)

若手お笑いコンビ
『愚弄ズ』
の、ツッコミ担当。
端正な外見に似合わず
芸風は激しめで、性格も
ややサディスティックな
傾向。
極秘交際中の元モデルと
結婚間近だったが、
行方不明。

彼の相方の証言に
よると、名物の
ドッキリ企画があり、
それに出演する
と言っていたそうだが、その放送局に
確認を取った所、
起用した事実はない
との事。
実際、オンエアは
されていない。

最後の目撃証言としては、O市のR山中に入る
ワンボックス車内に
乗っていた、
というものがある。

ここまでは、
『クライアナノナカ…二人目…』の
内容とほぼ同じだ。

『クライ〜』では、
山中で、おそらくその
テレビ局の、
番組内での名物企画
で掘られた落とし穴に
セキヤが落ちる、
という感じの内容。

落とし穴が
『クライアナ』
に見立てられていると
推測される。




ますます不可解になっていく。

この山は、普段は地元の
人ですら入らない所。
目撃者がいただけでも
奇跡に近い。

番組企画も、ごく一部の
関係者以外には極秘、
知っている者にも強い
箝口令が敷かれている。

なのに、まるで
『ディナー』は
知っているかのような
書き方だ。

極秘交際も、企画内容も、彼が結婚間近である事も。



私は、現地で
更に驚かされる。









あるのだ。

『穴を埋めた跡』が。


偶然だった。
山の地主に話を聞きながら案内されていた所に、その跡が視界に入って来たのだ。








これは、掘り返さなければ。
いよいよ事件の匂いが
強くなる。


私は、頑固で融通の
効かない、
愚鈍な上司を
執念で説き伏せ、
重機のリースと人手を
出させた。


地主にも5メートルまではいいと許可をもらい、

その地点を掘り返した。









やはり。

やはり、また何もなかった。



信頼を売って
徒労を買った私は、
愚鈍な上司に大目玉を
喰らうのだった。

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