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旅の記憶(宮城 1 )

[313]  ヒロ  2010-06-19投稿
九州から一路宮城へと向かうブルと愛車の忍者は途中、仮眠や休憩を取りながらも、新潟を越える頃には走り出してから二度目の夜を迎えた
だが、更に走るブル
山形の南陽市に向かう国道は峠道であり、走り疲れたブルと忍者に容赦なく襲いかかり、体力とタイヤを消耗させた
それでも峠道を抜け、町らしいところに入り信号に捕まり停止すると
ブル、「あともう少し」とフルフェイスの奥で呟き、夜空を見上げた
ブル、「あと100Km位かぁ?楽勝だぁ!!」とフルフェイスの奥で自分のモチベーションをあげようと怒鳴るが、目の疲れや気力は下がっていく一方であった
その調子ではあるが、南陽市を抜け、山形市方面へ
更に山形市から仙台方面へと向かう登り坂の頂上付近に高速道路の入り口がある
ブルは?もう限界?と高速へ入って行っく

ブルの親の家は仙台でも山の方で、高速を降りて2〜3分のところであった
が、仙台に来るのは数年ぶり、近くのコンビニから親に電話をし、ようやく到着した
ブル、「いやぁ、参ったよ。数年前と全然違なぁ、そういやオヤジは?」
母、「うん…会社で怪我して入院して…良くないんだよ」
ブルが来たのは虫の知らせというヤツなのだろうか?

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