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旅の記憶(宮城 2 )

[313]  ヒロ  2010-06-19投稿
仙台の家で母親に、父親が怪我をし入院したが、その容体は余り良くない事を聞かされたブルではあるが、夜中でもあり、見舞いは明日とばかりに風呂で汗を流し、風呂上がりのビールを飲みながら母親から父親の詳しい事情を聞く
が、話半分でブルは居間で酔って寝てしまった…

早朝、突然電話が鳴り母親が電話を受け、ブルもその音で目覚めた
母親、「えっ!?はい!!えぇ、直ぐ行きます」と、電話を切った
ブル、「どうかしたの?」
母親、「うん、父さん急変したって!!今から病院へ…」
ブル、「…俺も行くよ」と、二人は車で病院へ急ぐ
病院から母親がブルの弟、シンジに電話をし、病院に来るように言う
ブル、「シンジとは久しぶりだなぁ」
母親、「あんたがちょくちょく帰って来れば良いのよ」
ブル、「あ、あぁ…」と、ちょっと気まずくなっていると、母親が病院の先生に呼ばれICUの中へ入る
その2〜30分後だろうか?母親の泣き声が聞こえたと思ったら、ブルも看護師に呼ばれ中へ入ると…
母親は泣き崩れ、父親は還らぬ人となっていた
ブルは何がなんだか解らず茫然として部屋の入口のところから父親のその安らかな顔を夢でも見ている様な感覚で眺めていた…

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