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ほっぺキングダム 67 〜急に敵、襲来…?。残酷な地獄絵図…。何人もの犠牲者が…出てしまった?〜

[294]  るー6  2010-06-24投稿
「…じゃあ、そろそろ行くか?」
有馬はドアを少し開けた。幸い、誰も居ない。
「うし!行くぞ!ついてこい!」
他の4人は立ち上がり、階段を降りていった。

…地下9階から、異様な空気が立ちこめていた。
これは、もうボス戦が近いということなのか、とてつもないオーラを感じる。
「この下に…ボスが…」
しのたくの真剣な姿勢。もちろん、思い出し笑いなどは許されない緊迫した空気だ。
「儀式は…終わってしまったようだね…。」
邪気がすごい。儀式で、力をつけてしまったのだろう。
…その時!
「いたぞ?」
上階から、雑魚共が降りてきた。構える余裕もなく、坂入くんが集団で暴行された。
みーくんらは、次々と捕まり、身動きが取れない。
しのたく、おかたくも殴られ、蹴られの暴行を受けていた。
「おい!やめろよ!」
有馬は腕を振りまくって逃げようとする。だが、力はすさまじく、なかなか離れない。
段々…3人の意識が…遠退いていく。
「坂入くん!おかたく!しのたく!」
みーくんは、火事場のくそ力で、腕を振りほどいたものの、助ける時間もなくすぐに捕まってしまった。
まさに地獄絵図だった。見るのも苦しい。
目の前で、仲間が死ぬ光景…。
「やっと…やっと夢が叶ったのにぃいい!」
みーくんは、泣き叫ぶ。

ほんの…

ほんの一瞬だったじゃないか。

みんなが笑って過ごせた時間…。

有馬は拳を握り、ただ涙を流していた。
こんな時に、覚醒できない。あれは、まぐれだったのか。
3人が、息をしなくなるまで暴行したら、家来たちは3人をどこかへ連れていった。
有馬、みーくんは、その場に捨てられた。
血だらけになった坂入くん、しのたく、おかたく…。もう、助からないだろう。5人集まって笑えたのは、ほんの数分だったなあ…。色々な考えが、みーくんの頭をよぎっては消える。
「酷すぎるよ…。」
みーくんは、涙声でぼそっと呟いた。
有馬は、かすかに頷き、わんわん泣いていた。
みーくんも、しばらく立ち直れないだろう…。暗い階段の踊り場で、立ち上がっては座り、立ち上がっては座りの連続だった。
体育座りで顔を埋め、泣いている有馬は、どう感じているのだろう。
みーくんは、有馬を慰めた。
「まだ…守るべき人がいるよ。」
たとえ返事がなくても、みーくんは話を続けた。

感想

  • 38680: なんか、二話が、ふたつずつ入っていますが、 [2011-01-16]
  • 38681: 気にしないでください 作者 [2011-01-16]
  • 38709: 管理人さんが消してくれたので、安心して読めます 作者 [2011-01-16]

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