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ほっぺキングダム 71 〜戦いのあと…卒業アルバムに刻まれた友情。るー6おすすめ?〜

[302]  るー6  2010-06-26投稿
空にぃは、少しずつ塵と化していく。
龍の鱗が、ひらひらとフィールドに落ちていく。
異空間のフィールドも、いつしか儀式の場に戻っていった。
そこにはもう、有馬、みーくん以外、誰にもいなかった。
「勝った…。」
有馬は、その場に崩れ落ちた。
みーくんも、
「勝った…有馬…空にぃに勝った?」
最高の勝利?最高の笑顔?どれだけ…喜んでいたんだろう。
これで…ストーリーの構成的には、ほっぺキングダムは終わった。
だが、もう少し、物語が残っていた。

みーくんは、自然と寝てしまった。

どれだけ…寝ていたんだろう。

目を開けたら、夕暮れで赤く染まる川沿いを、有馬におんぶされながら、見えてきた。
「やっと起きたか〜。」
そこらへんの記憶は…あまり覚えてないや。

僕は、何を話したんだろう。
「みーくん…明日は晴れるぞー?こんなに夕日きれいに見えているからな?」

「…晴れか。明日。じゃあ遊ぼう?」

「またかよ〜。しょうがねぇなあ。何したい?」

「カラオケでしょ〜。ゲーセンでしょ〜。」
まるで、兄弟のようだ。

「わかったわかった?俺バカだからそんなに覚えられません。」

「バカじゃないよ。有馬は。」
みーくんは優しく告げた。
「…そうか?みーくんに認められたぜ?やった〜?」
その…有馬と、次は河川敷に座って、いや、寝転がって、
卒業アルバムを一緒に見てたっけ。
「これ…これだよ。修学旅行の時、京都の嵐山でさ、俺500円拾ってさ、ちょうど金欠だったから助かったんだよな〜。」

「運動会の時、僕は派手に転んじゃって…腕擦り剥いちゃって…痛かった?」
いろんな思い出を、2人で話していた。

中学校の学年写真。
「これが俺、これがみーくん、これがおかたくで、ちょっと離れたところにしのたく…。」

「有馬、僕とおかたくの輪に入りたそうなんだけど入れない顔してる〜?」
有馬は、そう言われると、まじまじと自分の顔を見て、確認していた。
そうして…卒業アルバムの最後のページ…。

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