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ほっぺキングダム 73 〜有馬の死、みーくん、たった1人。1人にしないで…。るー6おすすめ?〜

[294]  るー6  2010-06-27投稿
翌日、僕は急いでいた。

自転車を全力でこぎ、ある所へ向かっていた。

どしゃぶり…だったが、天気は関係ない。と思うほど、行くところがあった。
どこかというと、

町の大きな病院。

まさか…あんな事が起こるなんて…。

「じゃあね。」
と言って2人が別れたのは夜6時半。その頃、有馬は元気だった。
しかし、次の日になって、有馬が急に倒れたらしい。僕の家にもすぐ電話が来た。
また…胸の痛みで苦しんでいるのか…。

みーくんは、祈った。

有馬の無事を。

「高橋くん!」
「有馬は…。」
そこにいたのは、有馬の母親。
もう疲れきっている。

「今手術している所。」
「そうですか…。」

有馬…昨日まで、あんなに元気だったのに…。
…いや、違う?
みーくんの目が光る。
有馬は、前もこういう時あった?2回も?

そのひらめきと同時に、どこからか声が聞こえてきた。
『計画…成功?』

空にぃの声だった。

『有馬に…呪いをかけてあった。』

(えっ…。)

みーくんは、言葉に出すのも恥ずかしいので、心のなかで驚いた。

『どうやって…呪いをかけたと思う?』

(…。)

『手紙で、すでに呪いをかけている。』

話は、ほっぺキングダム1〜今まで見たことない?新感覚ファンタジー〜まで遡る。
見たかったら、ほっぺキングダムで検索しよう?
そこに、有馬宛てに手紙が来る場面が書かれている…はず。
そう?そこから、有馬に呪いがかかっていたのだ?

ほっぺエネルギーという力も、全部呪いで貰ったもの。

つまり有馬は、空にぃのおもちゃだったってわけ。
最終的には、空にぃ、おもちゃにやられちゃったが。
みーくんは、絶句。
少しも声が出ない。

「高橋くん?」
急に有馬の母親に呼ばれた。
「あ…。」
「どうしたの?大丈夫?」「はい。」

どうやら、空にぃの話を聞いていたとき、顔色が悪かったようだ。

すると、医者が来た。

「手を尽くしましたが…お亡くなりになられました。」

「嘘だ…。」

みーくん、1人になってしまった。

隣では、有馬の母親がパニック状態になっている。

1人に…しないでよ…。

一筋の涙がこぼれた。


あれからの春休みは暗い日々だった。

包丁を握って、死のうと思ったこともあった。

でも、死にきれなかった。いや、みんなが死んじゃダメって言ってるんだと思う。

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