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テキパキクッキング 2

[487]  デフレーター  2010-06-27投稿
味「レ…レトルトォ!?」
味賀先生は無駄にでかいリアクションを取った。
普通、分かるだろ…
田「銀の袋で、食べるときに茹でるのは…レトルトしかないかと」
味「母さん…俺をだましたね?」
田「お気の毒に。…では、本日のお料理はなんでしょうか。」
味「肉じゃがです。」
田「今までのくだりは何だったんでしょうか。」
味「材料は、こちらを使ってまいります。」
田「…」
味「何ですか田島さん?ご不満でも?」
田「田畑です。いえ…カレーの話しをされてたので今日はカレーなのかと…」
味「ではお伺いしますが、カレーにしらたき、入れますか?」
田「いえ。」
味「カレーに椎茸、入れますか?」
田「いえ。」
味「カレーにじゃがいも、入れますか?」
田「それは入れます。」
田畑は間髪入れずに答えた。
田「お母さんが作るじゃがいもがたくさん入ったカレーが好きだっておっしゃったのは先生じゃないですか。」
味「最近、物忘れがひどいんですよ。」
田「つい2分前ですけどね。…では、早速肉じゃがの方作っていきましょう。」
味「はい。出来上がったものがこちらです。」
田「ちょっ…先生?」
味賀はいきなり完成した肉じゃがを出してきた。料理番組としてあるまじき光景。
田「料理番組ですので…作る過程を見せないとダメなんですよ…それにこれ、スーパーのお惣菜ですよね?」
発泡スチロールのトレイに入り、きちんとラップされた肉じゃが。
何だこの茶番は…
味「そうですか?じゃあ…テキパキ作りますか。テキパキクッキングだけに。」
田「少しも上手くないですよ。」
味「まずじゃがいもの皮をむきます。」
材料の下ごしらえは完璧だった。洗い方、切り方、炒め方、文句なし。順調な滑り出しだ。
味「続いて、水を入れて火をかけた鍋にぶち込みます。」
っておい…正しくは炒めた玉葱が入った鍋に具を入れるんだが…
田「お願いします。」
味「えいやー!」
めちゃくちゃな順番で、具が鍋にぶち込まれる。ついでに、火力が強すぎる。
田「先生、どのくらい火にかければ良いのでしょうか?」
味「5時間ですね。」
田「長すぎませんか。」
味「煮込めば煮込むほど美味しくなりますから…あじゃー!」
味賀のちゃんちゃんこに火が燃え移った。


続く

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