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ほっぺキングダム 74 〜桜の季節が近づく頃、それは、3年後の話〜

[290]  るー6  2010-06-30投稿
みーくんは、負けずに生きた。

頑張って、頑張って、

何の楽しみも、目標もないんだけど…。

2013年…春。
あれから3年。みーくん、地域でも有数の進学校を卒業。
卒業式…。
思い出が…よみがえる。

有馬…。
高校行って、良かった…。友達、
勉強。そして何より、
大学に合格した…。
みーくん、有名な大学に入学する予定で、社会学部を専攻したい考えだ。

物思いにふけっていると、高校の友達から、
「おい!飯食い行こうぜ?」
「ごめん。今日パス?」
「…わかった。じゃあ、大学でも頑張って?」
「…うん。」

今日は、どうしても寄りたいところがあった。

「こんにちは。有馬?」
有馬の墓だった。
「元気してた?」
返事はない。まあ、当たり前だと分かってるのに、寂しい?

「桜…もうすぐ咲くかな…。」

みーくんは、有馬の墓に、花を供えた。

「僕の人生には、大学合格の桜が咲いたけどね?」

みーくんは、笑って墓参りを終える予定だった。

しかし、偶然にも有馬の母親に会った。

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