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GO AWAY#53

[365]  速見  2010-06-30投稿
第十二話 六年前の事件



二人がいる場所は、丁度知立市の図書館と安州の図書館の間にあったので二人は現場に戻れやすさと、知立市の全学校が休校になっていることをふまえて知立の図書館に向かった。


しかし、図書館の開館時間は十時からのはず。今の時間は七時ちょっと前だ。本来ならば二人とも学校の準備をして家族と朝食をしているはずだ。


「今頃お父さんお母さんはどうしているかな?」


と、ふとつぶやいてしまった雪野は慌てて口を押さえた。京都は幼いころに両親をなくして唯一の兄弟であったお兄さんには六年前の事件で亡くなったと昨日聞かされたばかりなのにそんな事を呟くとはと、雪野が後悔をしていると京都は笑いながら「僕のことは気にしなくていいのに」と笑い「確かに佐藤さんのご両親は心配しているだろうね、さっさと事件を解決して安心させないとね」と、笑いですませた京都に雪野も思わず笑ってしまった。


二人の公園から知立図書館まではざっと一時間かかる。

今から行ったとしてもざっと二時間も余ってしまう。なので、彼らはまず、図書館に向かうより先に京都がどうしても向かいたい場所に向かうことにした。


「本当に優さんの家に向かうって大丈夫?」

雪野は不安そうに京都を見る。そう、彼らが向かおうとしている場所は優の家だったのだ。


優は京都達が困っている時に必要最低限の情報を与えて追い返すほど警察になるのに執着を持っていたのにその優の家に向かうなんて大丈夫なのだろうか?雪野の不安は当然なのだが京都の一言で雪野は京都に従うことにする


「ごめん。私的な事なんだけど六年前の事件が関わっているから電話ではなく直接資料と俺の口から伝えたいんだ」


との一言で、雪野は折れてしまった。

優の家まではここからざっと二時間半優の家から知立図書館までは三十分なので優と少し会話できれば図書館の開館時間丁度に着ける。それに優からまた新しい情報と銃に関する情報がゲットできればいいかなと、思ったのも従った理由だった。


雪野が見立てた時間どおり、二人は着くことができた。

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