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番外編 スカバンburn!! (3/4)

[322]  きゃしー  2010-07-04投稿

「あれ?残りは?」

入ってきた二人にお兄ちゃんが声をかける。

「遅いからおいてきた。あ、いつもの部屋で」

眼鏡をかけた方が答えた。

「3のDな。あいつらもうすぐ来る?」

「多分。」

ちらっと目をやると、もう片方の男子と目があってしまった。

「慶太郎、最近はどうや?」

お兄ちゃんが黙ったままのその彼に声をかけた。

「絶好調。」

笑いもせずに彼は答え、二人は行ってしまった。


そしてそう、この十数分後、この小説の始まりの時がくる。


「りゅーちゃん、聖二達は?」

入ってくるなりその男子は親しげにお兄ちゃんに声をかけた。


「先に上行ったで」


音や声からして、おそらく5、6人だろう。

私は雑誌から顔をあげず、音で様子を探っていた。

「誰ー?」

彼らの一人が私に気付いたらしい。

私は無視を続けた。

でも、そのあと彼らの驚きの声につい顔を上げてしまった。


それがいけなかった


「なんなら仲間に入れてもらえば?」

あの時の兄の顔

今思えば、彼らと私を引き会わせたのは全部、お兄ちゃんの企みだったのかもしれない

あの時の、ああ言って笑ったお兄ちゃんの顔を思い出すと、そんな気がする

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