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スカバンburn!!最終章 -118- 理想通りの結果

[352]  きゃしー  2010-07-07投稿

猛「それにしてもなんか5位って…微妙やなぁ」

聖二の母親が去った後、猛が階段に寝転がって呟いた


――『理想通りの結果にならないってことは、何かが足りなかったってことや』――


拓「…俺らに足りんかったもんってなんやろ」

翼「足りんもん?何もないやろ」

猛「え?」

翼「お前ら知らんの?この大会、グランプリとったやつはデビューしちゃうねんで?」

全員「デビュー?!」

翼「そう。そしたらそれぞれの夢は叶わん。だから、これがこのバンド終わらせるのに最高の結果!理想通りの結果や!」――



***数日後


「寂しくなるねぇ」

光「はい…短い間でしたがお世話になりました」

職員室を出ると光希はもう一度教室を覗いた。
教室内に人影はなく、光希は少し肩を落とした。
猛達はすでに帰ってしまったらしい。
光希はそのまま学校を出た。

あの日から今日までの数日はあっという間だった。
毎日のように向かったスタジオも、もう行く必要はない。まるでそんな日々はなかったかのように時は過ぎようとしていた。

いつもの公園までやって来て光希は足をとめた。


ここともしばらくお別れ。


再び歩きだそうとした光希を誰かが呼びとめた

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