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スカバンburn!!最終章 -125- “いつか”に向かって―――終

[392]  きゃしー  2010-07-21投稿

――数ヶ月後 いつもの公園


「……」


“ここで何するん?”

“みっきーの歓迎会や!”




あれからどのくらい経ったっけ




俺は一人、ベンチに座っていつも通り賑やかな公園の様子を眺めた


バンド分裂、合宿に怪我、全国大会にでて、そして解散――


いろんなことがあったな


――“どうせお前は何かあったら簡単に辞めてしまえるんやろ?”――


あいつは何してるやろ


“そのうち嫌でもお前の耳に届くわ”


まあどっかで頑張ってるんやろな


“ええねん、いつか伝われば”


その“いつか”もきっともうすぐ――




時間はもう昼過ぎ
そろそろ行かんと、予定の新幹線に間に合わへん

俺は着慣れたパーカーの袖をまくってミサンガを確かめた



“お前も、それだけ覚悟して来いよ”



覚悟は、ある。
もう充分や


「そろそろ行くか」


立ち上がり、帽子を被りなおす



――タケは怒るかな
でも、また会えるから――


鞄をもちあげ、空を見上げる
頭上に広がる真っ青な空




――達兄、俺は夢を叶えるよ――



頭の中で止まないドラムの音



なんとなく笑って、俺も歩き出した――

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