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向日葵

[536]  2010-08-04投稿
向日葵をかかえたおばちゃんがいた。

何故か母親を思い出す。小さい頃庭に花を一杯咲かせていた。今は忙しく庭は潰され砂利が敷かれた。

あの小さい頃に戻って
花をかかえた母にうわぁーんと泣きつきたい気持ちになった。

自分が母になり
子供達が自我を持ち手離れられる頃になり、母親の私は弱音を吐いたり辛くて大なきしたりできない。


涙の出ない子供だった私は上手く泣いて甘えることをしなかった。

今日幸せそうに向日葵を抱いたおばちゃんの背中を見て、泣きたくなった。

山の向こうの向こうの入道雲は形を変える。それを眺めては泣きたくなる。

二人でいるのにいつも一人その感覚はいつも消えない。子供が産まれても消えず、遠くに消えてしまいたい…と心のどこかの私が呟く。

なんの為にいきるのか
なんの為に生かされているのか…
気持ちが通じ合うとはどんななのか…わからなくなっている。
だから原点に戻るのかな
あの頃に戻って泣いてきたら…また強くなるのかな。
信じる強さが欲しい

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