がんばったで賞 19 〜死んじゃうかもしれない〜
『耳が聞こえねーくせに、調子乗りやがって…ムカつくんだよ!』
『ここは、ろうの人が通う学校じゃないの!』
…泣かないと…
強い私が、勝手に決めつけてた。
だけど、もう悔しくて…。
カズヒロ…今までありがとう。
アキは、機械のように、表情ひとつ変えないで、物思いにふけっていた。
「カズヒロくん!」
一方サユはパニックに陥っていた。
急いで電話した。
『何?』
「アキが…アキが死んじゃうかも知れない…。」
『え?』
カズヒロ側も驚いていた。「私、必死で探しているけどいなくて…家にも帰っていないらしいの。」
『マジかよ。俺も探す。』「ありがとう。」
カズヒロは急いで家を出ていった。
カズヒロは、一生懸命にアキを探した。
「アキー!」
アキには、聞こえないのに、叫びながら探した。
まだ5月とはいえ、走り回ると汗が出てくる。
カズヒロは、駅、公園、商店街、いろいろ探した。
「いない…。」
すると、歩道橋の外に身を乗り出している1人の女子を見つけた。
暗くてよく見えなかったので、カズヒロはゆっくり近づいていく。
長い髪に、オレンジのバッグ。
アキだ…!
後ろからでも分かる。
カズヒロは、歩道橋を駆け上がった。
「アキ?」
アキは振り返らない。聞こえるはずがない。
アキの手が、ゆっくり手すりからほどかれていく。
…今にも…
落ちようとしてる?
「アキ…?」
カズヒロは精一杯叫んだ…
『ここは、ろうの人が通う学校じゃないの!』
…泣かないと…
強い私が、勝手に決めつけてた。
だけど、もう悔しくて…。
カズヒロ…今までありがとう。
アキは、機械のように、表情ひとつ変えないで、物思いにふけっていた。
「カズヒロくん!」
一方サユはパニックに陥っていた。
急いで電話した。
『何?』
「アキが…アキが死んじゃうかも知れない…。」
『え?』
カズヒロ側も驚いていた。「私、必死で探しているけどいなくて…家にも帰っていないらしいの。」
『マジかよ。俺も探す。』「ありがとう。」
カズヒロは急いで家を出ていった。
カズヒロは、一生懸命にアキを探した。
「アキー!」
アキには、聞こえないのに、叫びながら探した。
まだ5月とはいえ、走り回ると汗が出てくる。
カズヒロは、駅、公園、商店街、いろいろ探した。
「いない…。」
すると、歩道橋の外に身を乗り出している1人の女子を見つけた。
暗くてよく見えなかったので、カズヒロはゆっくり近づいていく。
長い髪に、オレンジのバッグ。
アキだ…!
後ろからでも分かる。
カズヒロは、歩道橋を駆け上がった。
「アキ?」
アキは振り返らない。聞こえるはずがない。
アキの手が、ゆっくり手すりからほどかれていく。
…今にも…
落ちようとしてる?
「アキ…?」
カズヒロは精一杯叫んだ…
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