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夏笑 ナツエミ 第14話 エミSide

[381]  焼きそば  2010-08-08投稿

帰宅して、部屋に戻り、ジャージに着替えた。


生まれてはじめて告白された。


唇に指で触れると、昼間のことを思い出し、ドキドキした。


―ユッキーのことが好き。


でも…。


私は不安だよ。

ユッキーはモテるから、私とは釣り合わないのではないかと…。


ため息混じりにベッドに寝転ぶ。


(明日、学校でリナちゃんに相談してみよう。)

そんなことを考えていると、私は眠ってしまっていた。


◆翌日◆

教室につくと、リナちゃんの声がした。

「おはよ〜!エミ!」

「おはよう。昨日は、先に帰ってゴメン。」

「ハハハ、びっくりしたよ〜。」

リナは私に気遣い、笑っている。

「あのさ、リナちゃん、相談したいことがあるの。」

私はリナちゃんに切り出した。

すると、

「ああ、ユッキーのこと?」

「なんで分かるの?」

「見てりゃ分かるよ。好きなんでしょ。ユッキーのこと☆」


私の顔は赤くなっていった。


「じつは…告られたんだ。ユッキーに」



「…えっ!よかったじゃん。

で?オッケーしたの?」


「…まだ。」


積極的なリナは呆れた表情をした。


「なんで〜?両思いなんだよ〜。」


私が答えた。

「私は恋愛なんてしたことないから、よく分かんないょ。それに私はユッキーとは釣り合わないよ。」

リナが言った。

「…とりあえず、ユッキーのメアド教えておくから、友達から始めて考えたら?


「…ありがと。」


恋愛なんてはじめてで戸惑うことも多いけど、私は一歩すすんだ気がした。


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