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(仮)永遠の絆…最後の愛…19-2

[358]  月の狼  2010-08-21投稿

徹「もしもし?」

郁江「ずいぶんと楽しそうね。」

徹「い、い、郁江!?」

郁江「あら、電話で話すのは久しぶりなのに妻の声は覚えているのね。」

徹「どうして!?」

郁江「あなたの行動が最近、おかしかったから調べたのよ。いい?今、すぐに、その女に別れを告げなさい!じゃないと全てを失うわよ。」

徹「今、すぐって?ま、まさか、カードは、お前の仕業か?」

郁江「ええ、そうよ。文句あるの?で、どうするの?言うの?言わないの?それと、その女が住んでるマンションは今日、解約したから。」

徹「マ、マンションも?」

郁江「私は本気よ。でも、あなたに一回だけチャンスは、あげるわ。どうする?」

徹「わ、分かった。言う。今、言うよ。」

郁江「携帯は切らないでよ。」

徹「あぁ、分かった。真理、申し訳ないが終わりだ。」

真理「はぁ?なんで!?奥さんとは別れるって言ったじゃない!奥さんと別れてよ!」

徹「悪いが、それは無理だ。カードも、とめられてるしマンションも解約された」

真理「酷い…そんなのって…酷いよ!私は今日から、どこに住めば良いのよ!」

徹「それは、俺が何とかする」

真理「どうやって?カードも使えない、お金も持ってない。で、よくそんな事が言えたわね!今だって私が払ったんじゃない!イイ加減な事、言わないでよ!もういいわ。さよなら!」

徹「真理!」

真理は徹から携帯電話を奪い取ると、振り向きもしないで行ってしまった。
徹も仕方なく歩き始めた。
そこへ黒塗りの高級車が止まった。
窓が開き中から郁江が顔を出した。

郁江「これに懲りたら浮気なんて、みっともない事は、もうしない事ね。」

徹「…あぁ…」

郁江「じゃあ、車にお乗りなさい。」

言われるがまま徹は黒塗りの高級車に乗り込んだ。



つづく

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