がんばったで賞 50 〜心のどこかで〜
送信すると、一人で病院のベンチに座った。
空は晴れ渡っている。
弱い風が吹いてきた。
この風は、カズヒロに教えてもらったように、ソヨソヨって吹いているのかな。なんて思ったりして。
しばらくすると、メールが来た。
『もし、手術をするって決めたら、俺協力するよ。いっぱいバイトして、お金集めてくるから。』
…カズヒロは何て優しいのだろう。
それに比べて私は…。
そう考えた途端。
キーン…と、また耳に激痛が走った。
携帯が地面に落ちる。
やっぱり、心のどこかで…思ってる…。
カズヒロに迷惑かけたくない…。
…痛みがおさまったアキは、汗だくだった。
タオルで拭いて、中へ戻ろうとしたとき、
『え…、お母さん?』
「アキ。」
偶然お母さんに会った。
「アキのこと、迎えに来ちゃった。」
『ありがとう。』
「じゃ、帰ろうか。アキ、先生にお礼言った?」
『うん。』
お母さんとの時間、そういえば最近、カズヒロばっかり目が行って、なかなか作れなかった。
「今日のご飯は何がいい?」
『お母さんの甘い肉じゃががいい。』
「わかった。じゃ、スーパー寄っていいかな。」
『…いいよ。なんか、お母さんと一緒にスーパー行くのって何年ぶりだろう。』「そうね。2年ぶり?」
…そんな何気ない会話が、アキは楽しかった。
空は晴れ渡っている。
弱い風が吹いてきた。
この風は、カズヒロに教えてもらったように、ソヨソヨって吹いているのかな。なんて思ったりして。
しばらくすると、メールが来た。
『もし、手術をするって決めたら、俺協力するよ。いっぱいバイトして、お金集めてくるから。』
…カズヒロは何て優しいのだろう。
それに比べて私は…。
そう考えた途端。
キーン…と、また耳に激痛が走った。
携帯が地面に落ちる。
やっぱり、心のどこかで…思ってる…。
カズヒロに迷惑かけたくない…。
…痛みがおさまったアキは、汗だくだった。
タオルで拭いて、中へ戻ろうとしたとき、
『え…、お母さん?』
「アキ。」
偶然お母さんに会った。
「アキのこと、迎えに来ちゃった。」
『ありがとう。』
「じゃ、帰ろうか。アキ、先生にお礼言った?」
『うん。』
お母さんとの時間、そういえば最近、カズヒロばっかり目が行って、なかなか作れなかった。
「今日のご飯は何がいい?」
『お母さんの甘い肉じゃががいい。』
「わかった。じゃ、スーパー寄っていいかな。」
『…いいよ。なんか、お母さんと一緒にスーパー行くのって何年ぶりだろう。』「そうね。2年ぶり?」
…そんな何気ない会話が、アキは楽しかった。
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