ロストクロニクル 最終章4
タクトはウェイトの言葉を聞いて呆れた表情をしてみせた。
「・・・なるほど、この戦争でルパスが何をしたいのかわかったぞ。つまり、この城を破壊し、地下にいる怪物を手に入れたい訳だ」
「かもな、でもどうだっていい。ルパスこそ俺の求めていた理想郷さ。あそこは最高だ」
「人殺しを平然とする国が理想郷だと!ふざけるな!戦争を起こす国に理想はない!」
ウェイトの表情は一変し、冷たい視線をタクトに向けた。
「・・・やっぱり、お前はわからず屋だな。そう言うと思ったさ」
ウェイトが剣を引っ込めた。
「剣を拾え。タクト」
タクトは首元を押さえながら弾かれた剣を拾い上げた。
二人は向き合い剣を構えた。
「行くぞ!タクト!」
ウェイトが同じように向かってきた。今度は左へ避け、そのままウェイトを斬りつけた。
斬撃はウェイトの肩に当たり、剣を落とした。
「終わりだ!」
タクトはウェイトを頭から斬り捨てた。
「はぁはぁはぁ」
だが、おかしい、血が一滴も落ちていない。
「どうなってるんだ」
「そいつはサーブの発明品だ」
タクトは恐る恐る振り向いた、見るとそこには屈強な大男が立っていた。
「よぉ、お前がタクトか」
大男はタクトに殴りかかった。タクトは飛ばされ、壁に激突した。鈍い激痛が全身を駆け巡った。
「お前にはここで死んでもらおうか」
大男が苦しむタクトの元へ歩み寄ってくる。
「・・・こんなところで、こんなところで、負ける訳にはいかないんだ!」
タクトは立ち上がり大男に斬りかかった。
タクトの剣は確かに首を捉えた。だが、刃は首に浅く刺さったまま動かなくなった。
タクトは身体中から血の気が引いていくのがわかった。
「じゃあ俺の番、な!」
大男の拳はタクトの腹部に計り知れない程の衝撃を与え、タクトは遠く離れた地面に体を打ち付けた。
「無様だな」
大男は笑いながらタクトの方へ歩いて行く。
タクトは口から血を流し、朦朧とする意識の中、未だに立てないでいた。
大男は左手でタクトの髪の毛を掴み、無理矢理立たせると右腕に力を込め始めた。
「さぁ、止めだ」
その時、一本の矢が大男の頬を掠めた。
「ああ?」
大男はタクトを放し、後ろを振り向いた。
「弱い者いじめはいけないのよ」
消え入る意識の中でタクトが見たのは確かにパールの姿だった。
「・・・なるほど、この戦争でルパスが何をしたいのかわかったぞ。つまり、この城を破壊し、地下にいる怪物を手に入れたい訳だ」
「かもな、でもどうだっていい。ルパスこそ俺の求めていた理想郷さ。あそこは最高だ」
「人殺しを平然とする国が理想郷だと!ふざけるな!戦争を起こす国に理想はない!」
ウェイトの表情は一変し、冷たい視線をタクトに向けた。
「・・・やっぱり、お前はわからず屋だな。そう言うと思ったさ」
ウェイトが剣を引っ込めた。
「剣を拾え。タクト」
タクトは首元を押さえながら弾かれた剣を拾い上げた。
二人は向き合い剣を構えた。
「行くぞ!タクト!」
ウェイトが同じように向かってきた。今度は左へ避け、そのままウェイトを斬りつけた。
斬撃はウェイトの肩に当たり、剣を落とした。
「終わりだ!」
タクトはウェイトを頭から斬り捨てた。
「はぁはぁはぁ」
だが、おかしい、血が一滴も落ちていない。
「どうなってるんだ」
「そいつはサーブの発明品だ」
タクトは恐る恐る振り向いた、見るとそこには屈強な大男が立っていた。
「よぉ、お前がタクトか」
大男はタクトに殴りかかった。タクトは飛ばされ、壁に激突した。鈍い激痛が全身を駆け巡った。
「お前にはここで死んでもらおうか」
大男が苦しむタクトの元へ歩み寄ってくる。
「・・・こんなところで、こんなところで、負ける訳にはいかないんだ!」
タクトは立ち上がり大男に斬りかかった。
タクトの剣は確かに首を捉えた。だが、刃は首に浅く刺さったまま動かなくなった。
タクトは身体中から血の気が引いていくのがわかった。
「じゃあ俺の番、な!」
大男の拳はタクトの腹部に計り知れない程の衝撃を与え、タクトは遠く離れた地面に体を打ち付けた。
「無様だな」
大男は笑いながらタクトの方へ歩いて行く。
タクトは口から血を流し、朦朧とする意識の中、未だに立てないでいた。
大男は左手でタクトの髪の毛を掴み、無理矢理立たせると右腕に力を込め始めた。
「さぁ、止めだ」
その時、一本の矢が大男の頬を掠めた。
「ああ?」
大男はタクトを放し、後ろを振り向いた。
「弱い者いじめはいけないのよ」
消え入る意識の中でタクトが見たのは確かにパールの姿だった。
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