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テディベア

[515]  2010-09-07投稿
あーイライラする!
モヤモヤした感じも無くならない!

大輝(だいき)は、冷蔵庫から麦茶を出してから、コップに注がずにそのまま飲みほした。
胃の中が麦茶の海になりそうだ。



九月一日…中3の二学期


下校中に、大輝は仍(なお)と大喧嘩した。

大輝は、仍に

『ばーか。』

と言ってから、家までダッシュで帰って来たのだ。

その時、一度も振り返らなかったので、大輝は仍がどんな様子だったかは、知らない。

汗だくでびしょびしょのTシャツ…

大輝はとりあえず、シャワーを浴びた。

さっぱりはしたが、モヤモヤは晴れない…

仍に電話しようとも思った。

いつも、電話で長話をしているから。

でも大輝は、受話器を持つと、それがやたらと重く感じた。

それで、電話をするのはやめた。

メール、という手段もあったが、大輝のパソコンは、故障中だった。

「あー!仍があんなこと言うからだー!仍のバカー!仍のアホー!鈍感!!」

と、大輝は頭の中でずっと思ってた。


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