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君と見た空*7の3

[405]  玲唯  2010-09-11投稿


でも返事って、なんて返せばいい?


私は天井を見ながら必死になって考えた。


 *


私は目を覚ました。


そしてぼーっとしながらもカーテンを開ける。


昨日の雨が嘘みたいに、雲1つない快晴だった。


時計を見てみると、もう昼。

 私は何かをするわけでもなく、その場からしばらく空を見ていた。


 空を見ていると、昨日のアオトの言葉が蘇る。


あれから考えてみたけど、答えが見つからない。


今までアオトのことは友達としか思ってなかった。


いきなり現れて、いつの間にかいなくなる。


そんなちょっと不思議な友達。


アオトのこと、好きって思ってないのかもしれない。


ようやく頭がすっきりしてきたとき、携帯に着信があった。


着信相手はお母さんだった。


「お母さん、どーしたの?」

「リク、久しぶりね。元気?」

「うん。元気だよ」


お母さんの声を聞いたのは半年久しぶりだった。


「突然なんだけど、これからこっちに来れる?」

「これから? 別にいいけど、何で?」

「わけは後で話すから」

「……分かった」


まさか、お父さんが倒れたとか?


それにしては落ち着きすぎてるよね。


私は急いで準備を始めた。





実家に行くのは半年ぶり。


お父さんとお母さん、元気かな。


それにしても、何でお母さんは私を呼んだんだろう。


家についたら聞いてみよ。


バスから降りてしばらく歩くと見慣れた住宅街に着く。


私の家は、この住宅街にある緩い上り坂をのぼったところにある。


坂をのぼって家の前を見ると、お母さんが玄関先に出て辺りをキョロキョロしてた。


「お母さん」


私が呼びかけると、お母さんはこっちを向いて笑いかけた。


「遅かったわね」

「そう? あ、お父さんは?」

「今日は休日出勤らしいのよね」

「そっか」


お父さんにも会いたかったけど、仕事ならしょうがないよね。


帰ってくるの遅いだろうし、今日は会えないかな。


「ねえ。何で今日私を呼んだの?」

「……ちょっとね。着いてきなさい」


そう言ってお母さんは私に背を向けて歩き出した。


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