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親友の嘘。〜part?〜

[1084]  ayaki  2010-09-23投稿
--*--*-次の日-*--*--

「きっ…如月さん。
昨日は…ごめん!」

あたしは、頭を深く下げて謝った。

でも、美音の返事がない…。

「―如月さん…?」

あたしは、下げていた頭を上げて
美音の方を見た。
すると―\r

【カチカチ、カチカチカチ…】

美音は熱心に、
携帯でメールを打っていた。

「あれ…いたの?」

美音は、あたしに気付いたようだ。

「うん…謝りたくて。
昨日はごめんね…」

「昨日?何の事よ?」

「え?喧嘩の事だよ」

「は?惚けないで!
美音…知らないから」

「美音こそっ…!」

「邪魔!メールの邪魔…
今、憂也とメールしてんの。
邪魔しないでよ!」

「え―?森田と…メール?」

そういえば、美音…
昨日、森田に告白して
返事…OKだったから―\r

メアドまで交換しちゃって…

いいな…なんて思ったけど―\r

「美音、ちょっと来い。」

「あ!憂也♪助けて。
音無さんが〜…」

「音無、マジで?」

「えっ…何が…?」

「惚けんな、バカ。」

「えっ…あたし何も…」

ひどい。

あたし、何もしてないよ…。


謝っただけなのに…
悪い事の一つもしてないのに…


あたしは、美音に裏切られた。


もう、あの日のようには…戻れない。


無邪気に笑い合った日…

恥ずかしがりながら
恋バナした日…


今までの人生を
共に乗り越えて来た…
たった一人の親友だったのに…


もう、二度と…
親友…いや、友達にさえ…戻れない。


もう…二度と。

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