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スカバンburn!!〜夢〜 -51- 僕が憧れた人

[342]  きゃしー  2010-10-02投稿

翼「何しけた顔でさすらってんの?」

酔っ払いチームから離れ、ベランダにたって1人外を眺めていたちひろに翼が声をかけた

ち「別に〜」

翼「ふぅん。あ!上京のこと、親には何か言われた?」

ち「翼は?」

翼「まあ、頑張れってさ。ほんと父さんには感謝するわ。で?お前は?」

ち「…ばかやろうやってさ」

翼「え?!」

ち「僕んちのパパママ厳しーからさ。でも…ええねん!」

翼「え、ええねんって…」

ち「…あのねー慶太郎のお兄ちゃんおるやん?」

翼「あぁ…達也君?」

ち「僕の一番の憧れやってん。ずっと…」

翼「…?」

ち「僕がドラムを始めたのは小6の時。幼なじみやったノブが中学に入って、バンドを始めて、それで教えてもらったの。まあ、最初は音楽室で遊べる程度だったんだけど。ある時ね、ノブが初めてライブに連れてってくれた。…それがワイルド・ワンやった」


―――7年前 ライブハウス

伸「やっぱかっこよかったなぁ〜ワイルド・ワン!知ってるか?あのバンド、手売りのCD300枚、全て完売やって!なんか、地元でこういうバンドがいるとテンション上がらん?なあ、ちひ……あれ?ちひろ?…どこ行ったんや?」


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