携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ファンタジー >> クリスタルクラッシュ9―?

クリスタルクラッシュ9―?

[441]  いっと  2010-10-10投稿
「くそっ…」
リカルドは天を仰いだ。
「それと、あれを狙うもう一つの組織が襲撃してきていた。撃退されたと思うが、奴らも要注意である事は間違いないぞ」
「この前保養所を襲った奴らか?」
「そこまではわからない」
エナンは首を横に振った。
「だが、荷車にあれが入っている事を知っている連中である事は確かだ」
「そうだな。追い剥ぎや盗賊の連中ならわざわざ彼らを襲ったりはしないからな」
リカルドは大きく頷いて、一つ小さく息を吐いた。
「…手詰まりだな」
「ああ」
二人は俯きながら、路地裏でひっそりと生えるコケに目をやった。
「これからどうするんだ?」
「…僅かな希望にすがってみる」
「希望?」
リカルドは怪訝そうな表情で、エナンを見た。
「ああ。内容は言えないが、希望である事は間違いない」
「…そうか…」
「お前はどうするんだ?」
「作戦を練り直す。このままやれば全員犬死にだからな」
「なるほど」
エナンは小さく頷いて、
「お前ならできるだろうな」
と、呟いた。

感想

感想はありません。

「 いっと 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス