携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<419>

奈央と出会えたから。<419>

[543]  麻呂  2010-10-25投稿

歌い終わり、聖人が客席に向かって一礼すると、



はち切れんばかりの拍手喝采。



スタンディングオベーション。



“キャ〜ッッ。北岡先ぱぁ〜い!!”



“凄い。みんな息ピッタリだったじゃん?!”



“ピアノも完璧だったよね?!”



“おいおい。これって、中学の合唱コンクールレベルじゃねーよ、マジで!!”


“ちょっと!!来賓のヒト達、まだ拍手してるよッッ!!”


ステージの脇で、あたし達の合唱を聴いていた1年生や、



他のクラスの人達が、興奮気味に話してる。



鳴り止まない拍手の中、



あたし達2-3は、



会場から控え室へと移動した。



あたし達の後に出演するクラスが、まだ残っているから、



審査は、その後なんだ。





『聖人。ユカ。お疲れさま!!』



あたしは、すぐに聖人とユカに声を掛けた。



『あ、奈央♪お疲れさま!!どうよ?!あたしのピアノは?!』



ユカは、ニッコリ笑ってあたしに尋ねる。



『ユカ。バッチリだったよ!!

最後のトレモロも上手く弾けてたじゃん!!』



あたしも、ユカのピアノには拍手したい♪



ふと、さっきから無言の聖人に視線を向けると、



『やべぇ。マジしんどかったゼ‥‥。』


なんて言ってたりしたケド、



『聖人の指揮、最高だったよ。』



あたしがそう言うと、



ちょっと照れくさそうにしてた。



『聖人のファンまた増えたんじゃない?!今日の髪型キマってるし〜。』



そこで、ユカのいつものツッコミが入るんだケド、



『今日の髪型は“わがままジュリエット”のプロモの氷室風だろ?!』



いつもは軽く流すくせに、



今日の聖人は、なぜか機嫌がよかったみたい。



あは。でもやっぱカッコイイ♪



控え室で、しばらくの間、待機していたあたし達、2-3のクラスメイト達は、



みんな、



それぞれの、担当したパートに全力で取り組み、



自分の力を、



全て出し切ったコトを、



たたえ合ってた。



あとは、



結果を待つだけ。



順位は1位から3位まで。



さぁ、あたし達の成績は、いかに?!

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス