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モノカルチャー友達

[307]  リロン  2010-10-26投稿
モノカルチャー友達。
それはあたしたち星城中学校で最近流行りはじめた言葉。
中学生なら誰もが知っているモノカルチャー経済。
その言葉を友人に当てはめた言葉がモノカルチャー友達だ。
意味は「一人しか友達をつくらず、その友達をダシにして他の友達と仲良くする」ということだ。
モノカルチャー友達はうまくいけば人気者になれるが失敗すれば嫌われ者となる。
そして、モノカルチャー友達に利用される友達は必ず嫌われ者になるのだ。

あたし佐伯智美はモノカルチャー友達の被害者。
あたしの親友 五島菜々子はあたしを苦しめる張本人であり、モノカルチャー友達の成功者である。
しかしあたしは五島菜々子から逃れられない。
いいや、逃げていないだけだ。
あたしはどんなひどい目にあっても菜々子を恨めない。
菜々子には不思議な魅力があったのだ。
菜々子は完璧に程近い人だった。
顔がかわいいわけではない。
勉強はとてもできた。
しかし、菜々子が人気者になったのはそれが原因ではない。
話もおもしろい。
けれどもそれが原因でもないのだ。
本当に菜々子には何かを惹き付ける魅力があったのだ。

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