私と『私』
はじめまして。
私は、私。
唐突ですが、
ちょっとした『お話』をしようと思います。
四日前、
私は悪夢を見ました。
腕を、『何か』に
食べられる、という夢です。
夢から覚めると、
腕に、何かに噛み付かれたような『跡』がありました。
三日前、
私は悪夢を見ました。
足を、『何か』に
食べられる、という夢です。
その『何か』は、
昨日と違って、
『腕』が
生えていました。
夢から覚めると、
足に、何かに噛み付かれたような『跡』がありました。
一昨日、
私は悪夢を見ました。
体を、『何か』に
食べられる、という夢です。
その『何か』は、
昨日と違って、
『腕』と『足』が
生えていました。
夢から覚めると、
体中に、激しい痛みを感じました。
体のいろんなところに
何かに噛み付かれたような
『跡』がありました。
昨日、
私は悪夢を見ました。
首を、『何か』に
食べられる、という夢です。
その『何か』は、
昨日と違って、
首から下が無い、
人のような形をしていました。
夢から覚めると、
首に、何かに噛み付かれたような『跡』がありました。
今日、
私は死にました。
死因は不明。
ただ、全身に噛み付かれたような『跡』があったそうです。
でも、誰も気付いてくれません。
私が死んだことに…。
私は霊にでもなったのでしょうか。
空中を自在に動き回れます。
ふと、私は気になって、
私の家に向かいました。
すると、『私』がいました。
私ではない、別の『私』が。
その『私』は
私を見つけました。
私は霊のはずなのに。
誰にもわからないはずなのに。
『私』は、私に向かって
言いました。
「私は『私』。あなたは私であって、『私』ではない。
『腕』をありがとう。
『足』をありがとう。
『体』をありがとう。
『首』をありがとう。
そして、『私』をありがとう」
どうやら私は、
『私』に私を奪われたようです。
お話をしてたら
体が消えてきたみたいです。
では皆さん、さよなら…
私は、私。
唐突ですが、
ちょっとした『お話』をしようと思います。
四日前、
私は悪夢を見ました。
腕を、『何か』に
食べられる、という夢です。
夢から覚めると、
腕に、何かに噛み付かれたような『跡』がありました。
三日前、
私は悪夢を見ました。
足を、『何か』に
食べられる、という夢です。
その『何か』は、
昨日と違って、
『腕』が
生えていました。
夢から覚めると、
足に、何かに噛み付かれたような『跡』がありました。
一昨日、
私は悪夢を見ました。
体を、『何か』に
食べられる、という夢です。
その『何か』は、
昨日と違って、
『腕』と『足』が
生えていました。
夢から覚めると、
体中に、激しい痛みを感じました。
体のいろんなところに
何かに噛み付かれたような
『跡』がありました。
昨日、
私は悪夢を見ました。
首を、『何か』に
食べられる、という夢です。
その『何か』は、
昨日と違って、
首から下が無い、
人のような形をしていました。
夢から覚めると、
首に、何かに噛み付かれたような『跡』がありました。
今日、
私は死にました。
死因は不明。
ただ、全身に噛み付かれたような『跡』があったそうです。
でも、誰も気付いてくれません。
私が死んだことに…。
私は霊にでもなったのでしょうか。
空中を自在に動き回れます。
ふと、私は気になって、
私の家に向かいました。
すると、『私』がいました。
私ではない、別の『私』が。
その『私』は
私を見つけました。
私は霊のはずなのに。
誰にもわからないはずなのに。
『私』は、私に向かって
言いました。
「私は『私』。あなたは私であって、『私』ではない。
『腕』をありがとう。
『足』をありがとう。
『体』をありがとう。
『首』をありがとう。
そして、『私』をありがとう」
どうやら私は、
『私』に私を奪われたようです。
お話をしてたら
体が消えてきたみたいです。
では皆さん、さよなら…
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