許されぬ恋
生まれた時からいっしょだった…。
僕らは同じ日、同じ時間、同じ場所で同じ親から生まれ、今まで同じ時を過ごしてきた…。
お互いを意識し始めたのは中二の時だった…。
それまでなんでもなかったことが、とても気になってしょうがない。
親が仕事で遅くなる時なんて、家ではすごくギクシャクして、あまり顔を合わせなかった…。
思い切って姉さんにも聞いてみた。
「これから僕らはどうすればいいんだろう。」
「私はあんたがいてくれればいいよ。」
姉さんはそう言ってくれた。
その日の夜、僕らは家を出た。
これでもう誰の目を気にすることもない。これから僕らの新しい生活が始まるんだ。
しかし、それも長くは続かなかった。
親に見つかり、家に連れ戻され、僕は遠い親戚の家に養子に出された。
それからは姉さんに会わせてもらえず、家に行っても引っ越したらしく誰もいなかった。
あれからどれほどの月日が経っただろう。
僕は結婚をし、子供もできた。
今までずっと考えないようにしてたけど、この双子の姉弟を見てどうしても思い出してしまう…。
せめてこの子達は、このような思いをしないよう、育っていってほしい。
僕らは同じ日、同じ時間、同じ場所で同じ親から生まれ、今まで同じ時を過ごしてきた…。
お互いを意識し始めたのは中二の時だった…。
それまでなんでもなかったことが、とても気になってしょうがない。
親が仕事で遅くなる時なんて、家ではすごくギクシャクして、あまり顔を合わせなかった…。
思い切って姉さんにも聞いてみた。
「これから僕らはどうすればいいんだろう。」
「私はあんたがいてくれればいいよ。」
姉さんはそう言ってくれた。
その日の夜、僕らは家を出た。
これでもう誰の目を気にすることもない。これから僕らの新しい生活が始まるんだ。
しかし、それも長くは続かなかった。
親に見つかり、家に連れ戻され、僕は遠い親戚の家に養子に出された。
それからは姉さんに会わせてもらえず、家に行っても引っ越したらしく誰もいなかった。
あれからどれほどの月日が経っただろう。
僕は結婚をし、子供もできた。
今までずっと考えないようにしてたけど、この双子の姉弟を見てどうしても思い出してしまう…。
せめてこの子達は、このような思いをしないよう、育っていってほしい。
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