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がんばったで賞 82 〜ラブレターのよう?〜

[347]  るー6  2010-11-10投稿
それを見た男の子は、女の子を抱きしめました。

何も言わずに、
ただ抱きしめてきました。
すると男の子は、バックの中から、手書きの賞状を取り出してきました。

『それ、何?』

女の子が賞状を指差して伝えました。

「君に、あげようと思って。」

その賞状には、『がんばったで賞』と書いてありました。

『…がんばったで賞?』

「あなたは…いろいろな困難や苦しみにも負けずに頑張ってきました。よって、これを賞します。」

それは、ただの賞状じゃなくて、

女の子に伝えたかった全ての感情を込めた、

ラブレターのようでした。
その賞状をもらって、女の子はどんどん明るくなっていきました。

なぜなら、男の子からもらった、

ラブレターがあるから。

おわり。

「…心が温まる話だね。」『女の子が私で、男の子がカズヒロ。』
「ありがとう。とっても嬉しいよ。大事にするね。」カズヒロはそう言って、バックに絵本をしまった。
アキは笑顔で頷いた。
「じゃあ…また明日。」
『また明日。』
カズヒロとアキは、それぞれ家路へ帰っていった。

カズヒロはある程度歩いたら、もう一度アキからもらった絵本を開いた。すると、
「…ん?」
1ページ、何やら手紙っぽい内容で書かれているところがあった。

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