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がんばったで賞 85 〜カズヒロが激怒〜

[365]  るー6  2010-11-23投稿
教室に入ると、アキの机はベランダにあった。
黒板には『死ね!東条アキ!』と書かれてある。
さらにアキの教科書、ノートの1ページ1ページにマジックペンで『バカ』と書かれる始末。
「何なんだよコレ…。」
カズヒロは急いで、まず黒板の文字を消しはじめた。ある程度消すと、教卓を蹴り飛ばして、
「誰がやったんだよ!」
アキはカズヒロの行動をただ見つめていた。
「誰がやったんだよ!名乗れよ!なぁ!誰がアキをいじめてんだよ!」
すると、アズサではないクラスメイトの1人が、
「…そんなに問い詰めても名乗り出るわけないだろ。そんな抜けぬけと…。」
眼鏡をかけた、ずる賢い男子だった。
カズヒロはそいつの胸ぐらをつかんだ。
「出なくても、俺は突き止め続ける。」
そいつを突き飛ばす。ともに廊下に野次馬がたかってくる。
そこにヒロ、ユウタ、サユが来た。
「カズヒロ、おまえ…。」ユウタが話し掛けると、
「お前らも今の状況分かってるんなら協力しろ。」
「あ…あぁ。」
3人は、アキの机を戻したり、教科書を整理したりした。
カズヒロはいったん自分を落ち着かせて、アズサへ歩み寄った。
「お前だろ?やったの。」「大正解。よく分かったね…。」
アズサはガムを噛みながら答えた。

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