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Kiss me!*7

[421]  玲唯  2010-11-24投稿


「ねえ、いつまでついてくるつもり?」


 家の近くの十字路に来たとき、冷たい声でケイタに言った。


「ユキはどっち?」


 十字路のところに来た時、ケイタがそう聞いてくる。


「……右だけど」

「俺真っ直ぐだから、ここまでだね」

「そう」


 私が右に曲がった時、後ろからばいばいって聞こえたけど無視してやった。


 しばらく歩いていると、携帯が鳴った。


 私は画面を見ずに通話ボタンを押した。


「あ、出た!」


 この声はケイタだ。


「何なの? かけてこないでよ」

「えー。だって、もっとユキと話したいんだもん」


 切ってやろうか。なんて思ったけど、それは止めにして質問してみることにした。


「私のアドとケー番、誰から聞いたの?」

「ああ。マサトからだよ」

「……そうなんだ。じゃ」


 電話を切って、携帯を握りしめる。


「マサトの奴……」


 明日、覚悟しとけ!


 心の中でそう叫ぶと、私は玄関の戸を開けて乱暴に閉めた。


 やっぱり拒否設定にしとこうかな。


 いや、一応登録しとこう。


 ケイタのアドレスと番号を登録した。


 こっちから連絡することはないだろうけど。



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