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テディベア35

[348]  2010-11-27投稿
しばらくしてから、俺と仍は手を繋いで墓参りに行った。

仍「ねぇ、大輝ぃ。」

大輝「ん?」

仍「大輝も…初めてだよね?」

大輝「ん〜あたりまえだろ。お前しか居ないんだから。」

仍「ふ〜ん。」

大輝「んだよ。」

仍「何かぁ、よく知ってそうだったからぁ。」

そう言って仍は俺の顔をチラチラと見る。

大輝「陽羅だよ!陽羅!」

仍「あ〜懐かしい。菅原君かぁ。」

大輝「アイツが色々と喋るんだよ。」

仍「なるほど〜。あとさ、」

大輝「何?まだ疑ってンの?」

仍「ううん。結婚前にこの子生まれたら?」

そんなこと、俺は考えてなかった。

大輝「俺ん家は、親父が結婚しろ結婚しろ言ってたから大丈夫だと思う…。仍ん家は、まずかった?」

仍「大丈夫だと思う…パパとママ、恋愛結婚だし。孫はいつ〜とか言ってたなぁ。」

大輝「そっかぁ。そういえばさ、俺さ、自分の出生謎なんだ。」

仍「え…!?」

仍は凄く驚いたみたい。

大輝「多分、再婚?でも、物心着いたときにはあの親父は目の前にいて、誕生日の日に長話してさ。今、39歳何だよ…。」

仍「え…んじゃ、大輝が生まれた時、14歳!?」

大輝「だから、多分血ぃつながってないんだ。」

仍「…でもさ、大輝ん家仲いいよねみんな!」

大輝「うん。あ、ゴメン余計なこと言った?」

仍「ううん、大丈夫!あ、私家に帰ったらパパとママに話すね、結婚の事。」

大輝「うん。俺も。」

そう言って俺達は帰った。

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