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クリスタルクラッシュ11―?

[481]  いっと  2010-12-06投稿
とある町の路地裏で、リカルドとエナンは俯いていた。
「とうとうログ砦周辺に騎兵隊が配備されたのか…」
「ああ。このまま行けば来週にも隣国ゼダスに宣戦を布告するだろうな」
「止められないのか?」
「無茶言うな」
リカルドは首を横に振った。
「既に彼は例の奴らを護衛として傍に置いている。近づけるのは一部の者だけだ」
「くっ…」
エナンは唇を噛んで地面を蹴った。
その影響で地面が微かに形を変える。
それを見たエナンは、
「そうだ…」
と、言って、何かを思いついたかのように顔を上げた。
―内部で爆発させれば…。いや、だめだ。それをすれば俺たちはすぐに破滅する
彼は首を横に振って、その考えをすぐさま打ち消した。
「あの人には今回の事を伝えた。前もって伝えていた策はもう無理だろうからな」
リカルドはため息を吐いた。
「それがいい。あの人は唯一の肉親だからな。いなくなってもらっては困る」
エナンは小さく頷いた。
「まあな。そういえば、そちらの策はどうなっているんだ?順調に進んでいるのか?」
「一応。ただ、決定打になってくれるかどうかは不透明だが」
「そうか…」
リカルドは頭を掻きながら、眉を寄せた。

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